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2021年8月26日 (木)

数理を楽しむ 漸長図 (7)

 先頃、私の綴る「数理を楽しむ」に関連して、長い間教育に携わり、著述もある「石田正一」氏とE・メールの遣り取りをする機会を得た。
 
 時代が時代、簡単には相手の住所など分かりはしない。昔は、著書に、住所が刷り込まれていた時代もあり、読後、「尋ねたい事」があれば、連絡が出来たのである。

 私は、著書の「出版社」に連絡を取り、著者との仲立ちをして頂いた。 郵便では、時間が掛かるので、「E・メールの遣り取り」が良い、との話で始めたのである。

 著書の内容ではなく、研究論文等に纏わっての話であり、私がブログに綴った「数理を楽しむ」に関連しての話であり、表計算ソフトを使っての、問題の取り扱いについてでもある。

 若き日、東京晴海で行われた「産業見本市」(企業が、自身で開発した様々な機械ほかを日本国内のみならず、世界にまでもと、訴えたのである)が、開催された時期、「電卓」が、世に出回り始めた頃でもあった。

 二人の数学者が、TVで対談したのである。一人は、「零の発見」(岩波新書)でも知られる「吉田洋一」氏であり、もう一人は数学のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」を受賞した、「広中平祐」氏である。

 対談は、実行に移される間に、種々の方策が用いられたことであろう。両人が、全く、語る様に考えていると言うことばかりではなかったであろう。

 吉田氏は、電卓の利用には消極的、広中氏は「大いに活用すべき」的立場として、話を進めたのであった。 今のように、関数電卓など無く、「四則演算」程度の物が、流通していたのであるが・・・。広中氏は、「この様な物があれば、いろんな事を計算する。手計算では、面倒で、止めてしまうことでも、電卓を使って、色々な事をどんどん計算する様になる。この事が重要だ。」と語るのである。

 石田氏は、自身の研究をコンピュータ、「パソコン」を使って行っているようだが、「手計算」派である。私は、手計算も行うが、「ポケコン、パソコン」派である。 そのために、この様な事が出来る、この様な手法を用いることが出来る等など・・・・・・。

 この様な内容の遣り取りで始めたのである (*´∀`*)。 私の提起した問題は、石田氏にとっては意外な「問い」であったであろう。その様な言葉が綴られて届く。 私は、遣り取りから、新たなインスピレーションを得、それをまた「新たな問い」として、提示する。

 いつまで続けられるかは、不明ではある。 しかし、今はその事を喜ぼう!

 それでは何時もの、「数理を楽しむ」をどうぞ!

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 此処では、私と石田氏との遣り取りで用いた手法が使われている。 逐次近似法ではなく、直接的に、子午線弧長LP = f(緯度φ) の逆関数、緯度φ = f(子午線弧長LP) を使って、一気に解く手法である。

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