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2021年9月23日 (木)

数理を楽しむ 漸長図(9)    港、港に、女あり ?????

 皆様方! それ故に、男も女も、「港、港に、女あり!」などの言葉を使ったことはありませんか。

 私は、「女性の社会進出」という言葉を睨んで、こと寄せて、「駅、駅に、男あり! ですか」駅ごとに、男あり! ですか」と、応答します。

 此処に、現役なのか、退役された方なのか私は存じませんが、良き話が有るので、ご紹介致します。

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Q9.港、港になんとやら?

若い頃、飲み屋のママなんかに「船乗りは、港、港に女ありなんでしょ?」などとよくからかわれました。
「昔の話でしょ」なんて答えていましたが、さて真相はどうだったのでしょうか?
   
船長や機関長が2号さんを乗せて航海していたなどという話もよく耳にしましたが、それも今は昔の話です。船乗りだから「女好き」「酒好き」なんていうのも固定観念ですね。こればかりは、人それぞれでしょう。全く女遊びをしない人もいました。それに、やはりもてる人もいれば、そうでない人もいます。
練習船に乗っていた頃には、それこそ港・港で浮名を流すツワモノもいましたが、どこの港に行っても女気のないモテナイ君もいましたよ。でも、知り合った女の子とは練習船を下りると、それっきりになることが多かったようです。それは本人がもててたんじゃなくて、練習船がもててただけなんですね。(笑)練習船は綺麗ですから。
余談はこれくらいにして、本題にはいります。船乗りに対しそのような噂が流れたのには、それなりの時代背景といくつかの理由が考えられます。
近年では年間1600万人もが海外旅行を楽しみますが、昭和39年の海外旅行自由化以前は限られたごく小数の人にしか許されないものでした。それを船乗りは自由に往来していたわけですから、その特権は羨望の眼差しで見られていたことでしょう。現在、空のパイロットや客室乗務員が異性に憧れられる職業であることに似ています。
当時、船乗りの給料は陸上の3~4倍でした。(離家性や海運に依存する日本においては、当然の報酬のように思いますが、現在その格差は縮まっています。) その上、船では作業服、居住区、食事は無償で提供されますから、給料の全てが使えます。また、今般、船は荷物によって専用船化され、港湾設備も飛躍的に進歩した結果、荷役スピードが上がり停泊期間が短くなりましたが、昔は停泊1~2週間などというのがざらでしたから、窮屈な船内生活から解放された若い船乗り達は夜な夜な街に繰り出し、散財して遊びまくったのではないでしょうか。
停泊が長いとなじみにもなりますし、映画などでは頻繁に船乗りを取り上げ、カッコよく描いていましたからそれも追い風になりました。それに当時の女性は船乗りに対し、哀愁を持って寛容かつ優しく接っしてくれたのだと思います。モテル条件は整っていたと言う訳です。

「港・港に女あり」だった人がどれくらいいたかはわかりませんが、最大の要因はその船乗り気質ではなかったかと想像します。どの世界の人でもそうでしょうが、いかに当時の船乗りと言えども、やはり金銭的・性格的にセコイ人はもてなかったと言う話です。
また、時代を反映し一世を風靡した船乗りも、現在ではその影を潜めました。残念ながら憧れや尊敬の念で特別視される事もほぼ無くなり(これは、その苦労の見返りである給料面、待遇、日本人船員の存在価値等が下がったことで証明できる)、多々ある職業の一つとなった感を受けます。したがって、今日、船乗りだから……などという事は、稀なことでしょう。ほんとうにモテル人は職業に関係無くもてます。今尚、「港。港に女あり」の人がいるとすれば、それはその人自身に魅力があるのであって、たまたま船乗りであるに過ぎません。

しかしながら、付け足しますと、私のまわり(先輩、後輩、同期)などを眺めれば、その奥さん達のほとんどが、結構な美人ぞろい、並以上です。(そうでない方もたまにはいます。)

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 如何でしたか (*´∀`*)。

 それでは、何時もの様に「数理を楽しむ」をどうぞ!

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