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2021年4月 8日 (木)

アガサ・クリスティー作「スリーピング・マーダーSleeping Murder に寄せて

「偏見自在」なる言葉を記憶なさっている方は、どの位おられるであろうか。
 コロナ災の中、テレビを持たない私は、YouTubeでドラマ鑑賞を楽しんでいる。
 私が、アガサ・クリスティの作品を翻訳物ながら読んだのは、高校生の時である。同級生なら、記憶にあるであろう、同じクラスの中村君の「あれ読んでいて、直ぐ犯人がわかった」という言葉を聞いたのもその頃である。
 私は、この一作しか読んだことが無いのである。YouTubeにアップロードされている「名探偵ポアロ」の作品は、長短合わせて70編に及ぶ。毎日(?)観賞しても、二ヶ月は優に楽しめる。今は、このシリーズを観終えて、「ミス・マープル」シリーズを観ている。この間に、「アガサ・クリスティー百科事典」(早川文庫)を入手し、合わせて楽しんでいる。
 しかし、この「百科事典」、索引が無い。題名を導きにして、採り上げられているところに簡単には進めないし、日本での放映に際して、声優が誰だったのかも知り得ない。
 私の記憶は、声である。このミス・マープル・シリーズを観賞し始めたとき、このミス・マープル役は、ほかにもあったのではと考えたのであるが、記憶違いかも知れない。
 女優・有馬稲子の面立ちを思い出したのも、怪しいかも知れぬが、声優は、「岸田今日子」であるが、昨日観た、「スリーピング・マーダー」(Sleeping Murder) を観たとき、「オヤッ!」と思ったのである。声が変わったのだ。何処かで聞いた声である。顔は思い浮かべることが出来るが、名前が出て来ない。
 「見えなくなれば忘れられる」(Out of sight, out of mind ?????????) と言うのであろうか (*´∀`*)。良い兆候ではない。とある方は言う、「思い出そうと努力しなければ、益々思い出せなくなる!」と。「やがて、呆けに通ずる」とも。
 しかし、コメント欄に書かれている。「岸田今日子」がなくなり、この作品から「草笛光子」が、声優として起用された事を伝えている。それを観て、やっと名前を思いだしたのである (*´∀`*)。そして、また連想したのである。
 かつて「東洋の魔女」と呼ばれ、オリンピックで金メダルを獲った、バレーボール・チームがあり、彼女らの練習・修錬の日々を綴った映画が作られた。その映画は、大松博文監督役を、「ハナ肇」がやり、その奥方役を、この草笛光子が勤めたのであった (*´∀`*)。
 しかし、このアガサ・クリスティの作品の多くは、「莫大な財産」の相続を巡って「殺人事件」である。
 アガサ・クリスティーの活動時期、イギリス・ポンドはどれほどの価値があったのであろうか。 1949年頃、1ポンドは、日本円で1,008円だったとのこと。
 作品の中で、「あなた、500ポンド(50万円強)のために人を殺したというの?!」と言う台詞があるが、当時でも、結構な金額であったであろう。 それを考えると、20万ポンド、ともなれば、「2億円超」である。 日本でも、これ程の財産ともなれば、当時は、やはり「莫大」であったであろう (*´∀`*)。
 先の百科事典には、この様な絡みで観賞する視点が欠けているようだ (*´∀`*)。 作品は、以下のサイトで鑑賞できます (*´∀`*)。

https://www.youtube.com/watch?v=t-DkZ_GI8eE&list=PLLVoRZ00MYbi33js6UIKDAvIMtl6vV4z7&index=5

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