小学校教科書「協力する社会」 「捕鯨砲」に触れて
2018年7月30日
此の記事は、2018年05月30日に下書準備をしたままで、しばらくストップしていました。当然ブログも同様です。
下の写真は、下関に在るものですが、私は、60年近くも前に、捕鯨銛の話を、小学校時代の教科書「協力する社会」で知りました。此の形状の銛を「球形銛」「球状銛」(実際は平頭型)とよび、殺傷能力が格段に上がることが確かめられています。 当時の東大の先生が考案したようです。 茶筒の形状(ガラナツ、グラナツと呼ばれる)の中には、炸薬(導爆線、線爆)が仕込まれており、銛が命中した際、鯨体内で爆発し、その衝撃と破裂した際にガラナツが飛び散り、殺傷能力が高められるという訳です。
球形銛は飛んでいく際の「抵抗」が心配されましたが、銛の飛翔速度からみても左程の影響が無いことも知られています。 これが、他国の捕鯨銛より性能が良く捕獲効率を高めたようです。
戦艦「大和」の主砲弾頭は、以前触れた「火の山」山頂に展示されています。
グラナツについて:
言葉は聞く側が間違って聞くことがあります。 トロール漁船の世界では、「バスケットbasket」のことを「バイスケ」と呼び慣わしている。これと同様に捕鯨の「グラナツ」は「グランド・ナットgrand nut」(大きいネジ)と言う言葉が、訛り「グラナツ」或いは「ガラナツ」となったと考えられる。
実際に、炸薬を仕込む際にはネジを緩め、作業終了後、再びネジを締める。所謂ボルト・ナットのナットと同様である。
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