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2018年5月 7日 (月)

原子爆弾を巡って  その一

2018年05月07日

 私が、彼と会ったのは、もう45年も前になる。 仕事場の同僚で、「長崎で本科」を学び、「鹿児島で専攻科」を学んだ。

 その彼が、仕事の休息時間に、話してくれた事だ。

 長崎に原子爆弾が投下され、多くの人命が失われ、放射能障害で苦しむ人が、今なおいることもご存知の通りだ。また、このあと鹿児島を襲った、世に言う「枕崎台風」は「鹿児島」にとっては、「死の台風」であり「豪雨」をもたらした。これまた「大きな災害」となった。
 しかし、この「枕崎台風」は、長崎にとっては、「恵みの雨」をもたらした。「原爆による放射能」を「豪雨」が洗い流してくれたのである。

 彼曰く。「枕崎台風」は、鹿児島にとっては「豪雨」をもたらした「死の台風」であったが、長崎には「恵みの雨」をもたらした。

 秋月辰一郞 著「死の同心円」(講談社:昭和47年7月 刊行)

 彼が、学校の図書館で読んだのは、この初刊本ではなかろうか。私が、インター・ネットを始めるようになり、「図書の検索」が、少なからず容易になり、探し当てた本は、ご覧の通り「長崎文献社」版であり、「初版 2010年6月30日」となっており、私が入手したものは「第6刷 2012年8月2日」である。

 また著者の最後も涙を誘う。

 「13年間の昏睡状態の末」平成17年10月20日、89歳で永眠、とある。

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